従来のカードは磁気テープに情報を記憶させていましたが、ICカードは高機能のICチップを埋め込んで、そこに膨大な情報を記憶させることができます。しかも、ICチップには演算機能もついており、コンピューターのように計算をすることが可能な高機能カードです。また、変造や解析が難しいのでセキュリティー機能に優れています。
ICカードには非接触型と接触型があります。

接触型とは、ICカードの中にある端子(モジュール端子と言います)とリーダー/ライター(端末)を接触させて、カードの電力供給や通信を行うことができるカードのことを言います。
接触型ICカードは、接触して通信するという特性からカードとリーダー/ライターの間で安定して通信を行うことができるといった特徴があります。そのため、クレジットカードやキャッシュカードなど、高度なセキュリティーが求められる「決済」や「個人認証ツール」といった分野などで採用されています。
接触ICとして「三井住友カード」が挙げられます。
非接触型カード(NON CONTACT TYPE IC CARD)とは、電池がなくても動作する等の特徴があり、カードの内部にアンテナ(集積回路(ICチップ、LSI))を持ち、外部のカードリーダー(認証機器等)の微弱電波を利用しデータ通信をおこなうICカードの事。広く一般的に利用されているのは、近接型ICカードです。
非接触型カードは読み取り機と直接接触せずにデータをやり取りできるため、読み取り機に抜き挿しする接触型のICカードに比べ利用時の手間が軽減でき、摩耗による劣化も防げます。


非接触ICとして、NTTドコモの「おサイフケータイ(R)」やiDが搭載された「オリコカードUPty iD Sweet」と、非接触ICカード決済サービス「ビザタッチ(スマートプラス)」が搭載された「E-NEXCO pass 高速人カード」は代表です。
ETCカードは、「接触型」か?それとも「非接触型」か?
ETCカードは、有料道路にあるETC専用の料金ゲートを通過するだけで料金の支払いができてしまうので、「非接触型ICカードなのでは?」と思われる方もいるようですが、実はETCカードも「接触型ICカード」なんです。
ETCは車に装着した車載器にETCカードを挿入(ここでカードが車載器に「接触!」しています)させることにより、車載器と料金所のアンテナとの間で無線通信を行うことが可能になります。
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