いろいろな種類があるカードは、まず支払機能(決済機能)があるかないかで大きく二つに分けることができます。支払機能がないものは、一般企業の社員証やフィットネスクラブなどの会員証に使われている身分証明書としての機能をもつ「IDカード」があります。
支払機能は、さらに代金支払機能と現金支払機能の二つに分けることができます。代金支払機能をもつものには、テレホンカードやイオカードなどの「プリペイドカード」、同時払い方式の「デビットカード」、後払い方式の「クレジットカード」があります。
現金支払機能をもつものとしては、借入ができる銀行系カード会社や信販系カード会社が発行している「ローンカード」や「クレジットカード」(キャッシング)、預金などを引き出せる銀行や郵貯などの「キャッシユカード」や証券会社や生命保険会社などの契約者カードである「証券カード」や「生保カード」などがあります。
とくにクレジットカードは、一括払い、分割払い、リボルビング払いというクレジット機能に加え、キャッシングやローンなどの金融機能を併せもっている点が大きな特徴です。
いずれにせよ、消費者は、銀行系カードや信販系カード、流通系カードなどのなかから自分のライフスタイルにあった機能をもつカートそボ択すればいいのです。
現在の傾向としては、消費者は、カードのもつさまざまな特典やサービスが、自分にとってメリットをもたらすのかどうかを重視しています。その結果、複数のカードを所有し、しかもそれらを生活シーンのなかで使い分けているのです。